帆船のマストに旗をDIY

帆船のマストに旗をDIY
土日是好日
昔から2月が1年でも一番寒かったですよね。なんといってもこの時期は暖房が、とりわけ石油ストーブが頼りです。経年劣化っていいますが、人間も機械も時と共にだんだんと調子が悪くなります。我が家の居間にある、でかいコタツと石油ストーブが同時におかしくなりました。電気器具の取り扱い説明書って、大事にとっておくものですね。でかいコタツはダイニングコタツっていうそうです。ダイニングテーブルにヒーターユニットが一体になったやつです。わたくしも女房も膝が悪く、正座なんかも辛くなってきました。このコタツテーブルは、立ったり座ったりがしやすいです。食事の配膳や下げ膳の動きも楽で、結構気に入っています。ところが急にヒーターの効きが悪くなりました。コントローラーを最強にしても暖かくなりません。これは明らかにヒーターの故障だと、素人目にもわかります。さっそく販売店に電話しました。取り扱い説明書のヒーターユニットの型番を伝えたら、すぐに部品を取り寄せてくれました。寒い時期ですから、修理用部品のスピーディな対応はありがたかったです。先週の土曜日は、ヒーターユニットの取り付け作業です。マニュアルには取り付けの図解もあり、すんなりと作業ができました。すんなりとはいえ、新しいヒーターが赤々と輝き、本来の暖かさになった時は嬉しかったです。
問題は石油ストーブの方です。朝の時間帯は、石油ストーブの火力が欠かせません。でも、点火ボタンを押しても、芯にすぐ点火する時としない時があります。電池はまだ新しいのにおかしいなと思いながら、だましだまし使っていました。そのうち煙は出るものの、一向に点火しなくなりました。こんな時ネットの検索はありがたいです。
“石油ストーブ空焼きクリーニング”というサイトがありました。備え付けのカートリッジのタンクを空にして、1時間ほど燃やせというのです。実際、やってみるとストーブの内部や芯に残っていた灯油が1時間後に燃え尽きました。
そうか、長い間の燃焼で芯に絡みついたタールやら不純物やらを燃やして除去しているのか・・・
自分なりに納得がいきました。ついでに歯ブラシで芯を整え、煤などを掃除しました。お陰様で、翌朝月曜日の石油ストーブの点火は一発で成功です。しかも赤い火が燃焼筒にムラなく行き渡り、とてもきれいでした。さらに、ネットの動画には芯の交換作業のやり方までありました。芯自体がボロボロで再生が無理な場合でも、新しい芯に交換すれば大丈夫。すごいですね、ネットは。
今回、たまたまうまく作業が完了したことは感謝ですが、やはり相手は石油ストーブです。ガスコンロの調理もそうですが、作業中は火のそばを離れないようにしないと、ですね。
あと、電気を必要としない石油ストーブって、冬の災害時の暖房はもちろん、困難な状況を乗り切るために欠かせない、温かい食事を作るうえで力強いエネルギー源になるなあと思いました。
わたくしにとっても、新たなDIYの経験ができ、いい日曜日でした。
DIYって言うまでもなく、“Do it yourself”ですよね。それは知っていましたが、その標語の由来までは知りませんでした。第二次世界大戦後、廃墟のような国土を前にしたロンドンの兵士や市民が、“Do it yourself!”何でも自分でやろう!と合言葉のように叫び、自分たちの町の再建・復興に取り組んだことが始まりとされているそうです。
